2012年10月28日日曜日

ハシブトオオイシチドリ Beach Stone-Curlew

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● 「アーミーダック」の遊覧コース


● 「アーミーダック」とは


さて、この「RFS」中にあるのが、池とその周りをアーミーダックという水陸両用車で観光するというもの。
なかなかにおもしろかった。
このアーミーダックの船着場の横の芝生の木の下にいたのが、この鳥。
まるで動かない。
はじめは瀬戸の置物がおいてあるかと思ってみていたが、そうでもないらしい。
通常、生き物はマバタキきするが、鳥はめったにしない。
それに、鳥というのは飛べるという性格上か、結構動きが細かいというか激しい。
あまりひとところにじっておしていることはない。
チョロチョロ動いていることが多い。
特に人がぞろぞろ歩きすぎる通路の横である。
のんびりくつろぐには場所が悪すぎる。



でも、これジーっとしている。
「ウーン、一体なんだ?」 
芝生に入り込んで、ビデオを撮ってみた。



調べてみたらすぐに身元がしれた。
「ハシブトオオイシチドリ:Beach Stone-Curlew」。


鳥類動画図鑑
http://chouruidouga.web.fc2.com/hasibutoooisichidori.html

和名:ハシブトオオイシチドリ
英名:Beach Stone-curlew 
分布:オーストラリア、ニューギニア、ニューカレドニア、インドネシア、マレーシア、フィリピン
全長:53~57cm
体重:1kg
えさ:カニ類、小さな無脊椎動物

ハシブトオオイシチドリは大型の鳥だ。
がっしりとしたクチバシは、その根元が黄色くなっている。
頭部には白色の部位がある。
背面は灰褐色であり、黒色と褐色の縞模様がついている。

地上で暮らすことが多く、危険を避けるときには走って逃げる。
よほどのことでないかぎり飛び上がることはない。

主食はカニ類や小さな無脊椎動物などである。
重いクチバシをつかって、カニ類の殻を砕いて食べる。採食するのは夜間である。

繁殖は9月から2月にかけて行なわれる。
巣は小石や砂の窪みにつくる。
メスは1個の卵を産卵する。
両親が抱卵や雛の世話を行なう。


が、である。
ちょっと疑問が出た。
名前に「チドリ」とか「beach」とか海を示唆する言葉が入っているのだ。
ここは山の中の熱帯雨林であるキュランダであるはずだが。
なぜこんな山奥に海鳥がいるのだ。
謎は解けた。
キュランダ鉄道に乗ってきたわけだが、車窓にはケアンズの海が開け、なんとグリーン島まで見えていたのである。
つまり、山といっても、海岸際の熱帯雨林がキュランダであって、ここは山奥の森の中ではないのである。 
そこでグーグルマップを開いてみた。
やはり、キュランダとは海岸際にあったのである。


では、なぜこの鳥、動かなかったのか。
この状態から考えられることは、抱卵状態にあった、ということである。
しかし、通常、こんな出入りの激しい場所に卵を生むだろうか。
それにビデオでわかるように、相当近くによって写真を撮っている。
なのに、反応していない。
鳥にもいろいろあるということだろう。

図鑑から。

 
 


もう少し、撮ってみたかったのだが、
「昼食にいきます」
というガイドの言葉に反応してしまい、つい離れてしまった。
いま考えると残念なことをしたと思う。

「ハシブトオオイシチドリ」のビデオを探したのだが、どういうわけだか数も少ないし、いいのもない。


Beach Stone-curlew
http://www.youtube.com/watch?v=zkcxfln-giQ
http://www.youtube.com/watch?v=VtMw-69f-es





[ケアンズの野鳥]



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