2012年10月27日土曜日

オオアジサシ & ベンガルアジサシ

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 ● ミコマスケイ


グレートバリアリーフはケアンズから船で2時間ほどの「ミコマスケイ:Michaelmas Cay」へ行った。
日本風ならミコマスケイ島となるのだが、それは間違い。
「Cay」には小島という意味があるので、あえて和風に表示すると「ミコマス小島」ということになる。
長さ250メートルほどの砂でできた島である。
法律で観光が制限されていて、2社のみがこの島の観光ライセンスを持っており、自由には上陸できない。
また1社につき一日100人のみという規制がある。
また、上陸できる場所もロープで隔離された80メートルのビーチのみになっている。
そのビーチに案内板が立っている。


この砂島には十数種の鳥が生息しているという。
そのうちもっともポピラーなもの4種が案内板に載っている。
ただここにはカモメ(Silver Gull)もいるがあまりにポピラー過ぎて載っていないようである。


まずは「Crested Tern」から。
この鳥、2種類いる。
形状はほとんど同じ。
若干の大きさの違いだけが判別の基準になる。

★ Crested Tern


★ Lesser Crested Tern
 

 
残念だが、カメラで捉えることができなかった。
左右の砂浜の波打ち際にいるのがそれであると思うのだが、遠くてコンデジではうまくいかなかった。



さて問題がある。
「Lesser Crested Tern」はいいのだが、「Crested Tern」という鳥は公にはいないのである。
Wikipediaにも出てこない。
どうしてかというと、「Crested Tern」は通常「Greater Crested Tern」あるいは「Swift Tern」と呼ばれているものである。
正式には「Greater Crested Tern」であるが、「Swift Tern」も使われている。
オーストラリアでは頭の「Greater」を省略した「Crested Tern」が呼称として用いられているのである。

よって和名では「Crested Tern:オオアジサシ」ということになる。
ちなみに「Lesser Crested Tern」は「Greater」に対しての言葉で「コアジサシ」になるが、和名では「ベンガルアジサシ」と命名されている。

図鑑から。

 
 
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 wikipediaから。

オオアジサシ(大鯵刺、Sterna bergii)は、動物界脊索動物門鳥綱チドリ目カモメ科アジサシ属(Thalasseus属に分類される説もあり)に分類される鳥類。

 夏季にアフリカ大陸南西部、ユーラシア大陸南部、オーストラリア、フィリピンなどで繁殖する。
 日本では亜種オオアジサシが夏季に小笠原諸島や琉球列島に飛来し西之島と尖閣諸島北小島で繁殖(夏鳥)で繁殖する。
 全長43-48cm。翼開張100-130cm。体重0.3-0.4kg。 
 尾羽には浅い切れこみが入る。
 額から頬、頸部、胴体下面は胴体下面は白、背中は暗灰色の羽毛で被われる。
 尾羽の色彩は暗灰色。
 後頭はやや伸長(冠羽)した黒い羽毛で被われ、英名(crested=冠のある)の由来になっている。
 翼上面は暗灰色で、下面は白い。
 初列風切下面の先端は黒い。
 嘴の色彩は黄緑色や黄色。
 後肢の色彩は黒い。

 海洋に生息する。
 食性は動物食で、魚類、軟体動物を食べる。
 飛翔しながら水面下の獲物を探し、獲物を発見すると停空飛翔して狙いを定め水面へ急降下して捕らえる。
 繁殖形態は卵生。
 集団繁殖地(コロニー)を形成する。
 沿岸部の岩礁や砂浜などに、日本では5-6月に1回に1個の卵を巣を作らずに直接産む。

 英名:Greater crested tern



ベンガルアジサシ(学名:Thalasseus bengalensis)は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類の一種。

 体長は約40cm。
 頭頂部が平たく後頭部が短い冠羽状になっているのが特徴。

 紅海からオーストラリア北部で繁殖し、冬はアフリカから東南アジア、オーストラリア北部の熱帯、亜熱帯地域で過ごす。
 日本では、極めて稀な迷鳥で、1998年に静岡県で記録されたのみ。

 英名:Lesser Crested Tern


 ゴールドコーストはベンガルアジサシの生息域には入っていない。
 しかし、オオアジサシはオーストラリア全域の海岸線で見られる。
 ちなみに、ゴールドコーストでのオオアジサシの動画を載せておく。



 


[ケアンズの野鳥]



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