2012年11月1日木曜日

ルリコンゴウインコ & オオホンセイインコ

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 このバードワールドで最も人気のある鳥がこの
 「ルリコンゴウインコ Blue and Gold Macaw」である。
 まさにカラフルである。
 残念だが、生息地はアメリカ大陸でこのオーストラリアにはいない。



 wikipediaには詳細な記事がある。

ルリコンゴウインコ (英名:Blue and Gold Macaw)は、コンゴウインコ属に分類される鳥類の一種。



 南アメリカ大陸のパナマ南部からブラジル、ボリビア、パラグアイとトリニダードにいたる沼沢性熱帯雨林に生息する。
 トリニダードでは絶滅危惧種である。

 体長 76〜86cm、体重 900g から 1300g にも達することがあり、世界でも最大級のインコのひとつとなっている。
 青い羽と尾、黒い顎、金色の胸から腹、そして前頭部が緑色と目のさめるような外見をしている。
 嘴は漆黒でナッツを砕くため大変に強靭である。
 羽毛のない顔は白く、この鳥が興奮するとピンク色に染まる。
 そして黒い小さな羽根による線が走る。

 生息域によって羽毛にはわずかなバリエーションがある。
 中には下部の色彩、ことに胸部がもっとオレンジがかったものや“バタースコッチ”色のものもある。 
これらはしばしばトリニダード産の個体に見られ、その他のものはカリブ海沿岸に見られる。
 そしてこれは明らかに環境的な要因によるものである。

 ルリコンゴウインコは60年以上生きることができ、一般に生涯つがいを守る。
 木の幹の最上部に巣を作り、雌は通常二個の卵を孵す。
 その強力な嘴を固いナッツの殻を砕くために、また木に登ったりぶら下がるためにも使う。

 印象的な外見やおしゃべりの能力から、ペットとしてポピュラーであるにもかかわらず北アメリカにおけるルリコンゴウインコ一羽の価格は、1,000 〜2,000 US ドルにも及ぶ。 
 また体が大きいことから家畜化することは難しい。

 ルリコンゴウインコの飼育には、イヌやネコのようなもっと伝統的なペットに比べて遥かに多大な努力と知識が要求される。 
 彼らは賢く社会性があるので、十分な世話ができる者にとっては優れた愛らしいコンパニオンアニマルになることができる。
 ルリコンゴウインコは飼い主たちから"飼い主専用" の鳥以外の何物でもないことで知られており、その飼い主と非常に密接な絆を結ぶ。

 非常によく世話されたルリコンゴウインコでさえも“雄たけび”をあげ、そのほかにも大きな声を出すことがある。 
 それでもなお静かにさせることは可能である。
 大声を出すこと、ことに“群れの呼び鳴き”や物を噛み砕くことは彼らの自然な行動の一部であり、飼育下においてもそれは予想されうることである。
 ある程度はおもちゃを噛むように仕向けることができるだろう。
 しかしとりかごに入れずに室内で一羽でおいたコンゴウインコはおそらく部屋の改装にとりかかることだろう。
 かごの中でたくさんのおもちゃを与えれば、鳥はそういった適切な対象を噛むことに集中して、必要なものを噛み砕かれる被害を軽減することができるかもしれない。

 ルリコンゴウインコはさまざまな食餌を必要とする。 
 種子のみの食餌はビタミン欠乏のような健康上の問題を引き起こすことがある。
 よい食餌の一例としては、良質なペレットミックスに、混合された種子、ナッツとドライフルーツを組合せ、常に新鮮な野菜(葉物と根菜)と果物を与えることがあげられよう。
 さらにその上、パスタやパンなどのような安全な食物を飼い主の食事とともにとることは広く行われており、そしてインコもそれを楽しんでいる。

 バラエティに富んだ食餌を与えるよう努力している間は高脂肪分の食品一般は避けることが重要である。
 食品の中にはそのグループ全体が鳥類やインコに対して有毒なものがある。
 サクランボやその他のほとんどのバラ科植物の種子の核、そしてアボカド、チョコレートやカフェインなどはインコに有害である。
 鳥類においてはチョコレートとカフェインはヒトがそれを代謝するようには代謝されない。
 バラ科植物の種子には 青酸グリコシドが含まれており、アボカドにはペルシンが含まれているが、これらはいずれも有害な化合物である。

 これは英語版Wikipediaの訳文のようである。

 ペット情報として大量の情報が検索すると出てくる。
 飼い鳥としては面白いかもしれないが、野鳥としては少々興ざめな鳥でもある。
 youtubeのたくさんの動画が載っていますので興味のある方はそちらを。



 おなじく多くのところでペットとして飼われているのが「オオホンセイインコ Alexandrine arakeet」
 検索すると大量の情報、ペット情報、動画が出てきます。
 オーストラリアには生息していない鳥です。






オオホンセイインコ / 国立環境研究所 侵入生物DB
http://www.google.co.jp/webhp?hl=ja#q=%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3&hl=ja&site=webhp&prmd=imvns&ei=91mWUPHdCeyRiQfkqoCYDw&start=10&sa=N&bav=on.2,or.r_gc.r_pw.&fp=605eda8b934ab28f&bpcl=37189454&biw=976&bih=529

オオホンセイインコ :鳥綱 インコ目 インコ科
英名  Alexandrine parakeet

 大陸中国,インドシナ半島,ネパール,ブータン,バングラデシュ,インド,パキスタン,アフガニスタン
 全長55~60cm.
 全身淡緑色で,後頭部から淡桃色の半円が頸をとりまく.肩羽に赤褐色の斑があり,長い尾羽は上面が緑青色,下面が黄色味を帯びる.
 雄では顔面下部と頭部を囲む黒い半月輪がある.

 樹木の多い住宅地,農耕地.
 原産地では樹洞で営巣することが多い.
 産仔数:1回に3~4卵
 繁殖期:原産地では11~4月が産卵期

 生態的特性:小さな群で行動することが多い.
 夜間はワカケホンセイインコ,ダルマインコとともに集団ねぐらをとることがある.
 食性:原産地では種子,花,花芽,果実,野菜

 東京で繁殖した記録があり,神奈川でも生息が確認されている.
 飼い主によって放たれ,野生化したと考えられる.






[ケアンズの野鳥]



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ヒクイドリ Southern Cassowary

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 このバードワールドの盟主といえばこの鳥であろう。
 「ヒクイドリ Southern Cassowary」




● ヒクイドリ Southern Cassowary


 Wikipediaには日本語情報で詳細にこの鳥の解説が載っている。


ヒクイドリ(火食い鳥、食火鶏、学名:Casuarius casuarius)は、ダチョウ目ヒクイドリ科の飛べない鳥の一種。
英名 Southern Cassowary

 ヒクイドリはインドネシア、ニューギニア、オーストラリア北東部の熱帯雨林に分布し、オーストラリアでは標高1,100 m以下、ニューギニアでは標高500m以下に好んで生息する。
 かつてはもっと広範囲に生息していたと推測されているが、他の走鳥類と同様、熱帯雨林の減少と移入動物の影響により個体数が減少しており、絶滅が危惧されている。
 森林が減ってきていることから、雛が生き残る確率は1%以下という研究結果も発表されている。


 和名は「火食鳥」の意味であるとされている。
 火を食べるわけではなく、喉の赤い肉垂が火を食べているかのように見えたことから名づけられたとの説が有力である。
 一部の文献では
 「ヒクイドリは真っ赤になった石炭を食べるからその名が付いた」
 と紹介しているものもあるが、そのような習性は一切確認されていない。

 日本にもたらされたのは、江戸時代初期の寛永12年(1635年)に、平戸藩により幕府に献上されたのが最初である。
 記録には「陀鳥(だちょう)」とあるが、明らかにヒクイドリのスケッチが残されている。
 その後もオランダの貿易船により持ち込まれた。
 黒い羽毛、赤い肉垂、青い首に大きなとさかと、特徴的な外見を持つ。

 ヒクイドリ科の中では最大で、地球上では2番目に重い鳥類で、最大体重は85キログラム、全長は190センチメートルになる。
 一般的な全長は127-170cm、メスの体重は約58kg、オスの体重は約29-34kgである。
 やや前かがみになっていることから体高はエミューに及ばないが、体重は現生鳥類の中ではダチョウに次いで重い。
 アラビアダチョウ(Struthio camelus syriacus)およびニュージーランドのモアが絶滅して以降はアジア最大の鳥類である。
 頭に骨質の茶褐色のトサカがあり、藪の中で行動する際にヘルメットの役割を果たすもの、また暑い熱帯雨林で体を冷やす役割があると推測されている。
 毛髪状の羽毛は黒く、堅くしっかりとしており、翼の羽毛に至っては羽軸しか残存しない。
 顔と喉は青く、喉から垂れ下がる二本の赤色の肉垂を有し、体色は極端な性的二型は示さないが、メスの方が大きく、長いトサカを持ち、肌の露出している部分は明るい色をしている。
 幼鳥は茶色の縦縞の模様をした羽毛を持つ。
 他のダチョウ目の鳥類と同様に、大柄な体躯に比して翼は小さく飛べないが、脚力が強く時速50km/h程度で走ることが出来る。
 3本の指には大きく丈夫な刃物のような12cm の爪があり、鱗に覆われた頑丈な脚をもつ。
 性質は用心深く臆病だが意外と気性が荒い一面がある。
 この刃物のような鉤爪は人や犬を殺す能力もある。


 食性は果実を中心とした雑食性で、森林の林床で落ちている果実を採餌し、大きな種子を持った果実でも啄ばんで丸呑みする。
 1日に5kgの餌を必要とし、そのために1日に20kmも歩き回る。
 他の動物へは毒性を示す果実を安全に消化する能力がある。
 果実と一緒にのみ下された種子は糞と共に排出される事で芽吹きが早まり、またヒクイドリの移動とともに広範囲に種子が散布されるので、ヒクイドリの果実食の習性は彼等が生きる森林を維持するのに重要な役割を担っている。
 また菌類や昆虫類、小さな甲殻類も捕食する。

 ヒクイドリは単独性の鳥で、6月から10月(晩冬から春)にかけての繁殖期にのみつがいを形成する。
 オスは地上に、草本植物を使って5-10cmの厚さで、幅が最大100cmほどの巣を作る。
 これは卵の周辺から水分を排出するのに十分な厚さである。
 メスは卵を産むのみで、産卵後は別のオスを探しにその場から消える。
 メスは135x95mmの大きさの卵を、1回に3から4つ産卵する。
 卵は表面がざらざらしており、最初は明るい薄緑色で、時を経るに連れ色あせていく。
 オスが卵を抱卵し、雛を単独で育てる。
 卵が孵るのはおよそ2ヵ月後で、充分な餌が取れないオスはその間、体重が5kg前後減る。
 雛は産毛もなく、トサカは生えかかった程度である。
 雛にとってオオトカゲが天敵で、オスはオオトカゲを威嚇して追っ払う。
 成長したトサカが生えるまで3、4年かかる。
 繁殖期の間、とどろくような鳴き声やシューという鳴き声、もしくはゴロゴロというような鳴き声を発する。
 幼鳥はオスを呼ぶために高い音程の口笛のような鳴き声を頻繁に発する。


●ヒクイドリの卵


ヒクイドリの幼鳥

 
ヒクイドリの若鳥






 英文Wikipediaから。



 南部ヒクイドリはオーストラリア、クイーンズランド州で危機にひんしている。
 Kofronとチャップマン(2006)は、この種の減少を評価した。
 彼ら述べるところによれば、その原因は生息地の喪失と断片化が減少の主な原因である。
 彼らはヒクイドリ死亡140例を調査した。
 自動車との衝突は、それらの55%を占めており、
 犬の攻撃は別の18%を生産していることがわかった。
 その他の死因は狩猟(5例)、ワイヤのもつれ(1症例)、ヒト(4例)、結核(4例)など、自然の原因を(18例)、攻撃したcassowariesの除去が含まれていた。
 14例では、未知の理由であった。
 人間の侵入によって、ヒクイドリの生息地は住宅地郊外となり、そのことが彼らの生存に大きな脅威を与えている。
 そこでは、鳥が車や犬の影響を受けやすくなります。
 人間との接触は、ピクニックテーブルから食べ物を取ることによって起こっています。
 また野生化したブタも大きな問題となっている。
 彼らは巣と卵を破壊しますが、その最悪の影響は数を減らしているcassowariesにとって、大惨事になる恐れがあります。
 2011年2月にオーストラリアに上陸したサイクロン・ヤジ(Yasi)はオーストラリアの人口の約10%、そして鳥類の200を危険にさらし、またヒクイドリの生息地の広い面積を破壊しました。


 図鑑から。

 
 
 









 ポピラーな解説はこちらがいい。

ようこそ!ヒクイドリの住む森へ
http://cassowary.blog.shinobi.jp/

 オーストラリアで絶滅危惧種に指定されている、「ヒクイドリ(サザンカソワリー;Casuarius casuarius)」の生態・現状・保護の取り組みを紹介するサイトです。
(最終更新日:2012年3月5日)

[ヒクイドリってどんな鳥?]

ヒクイドリ(オーストラリアでは「カソワリー」として有名)ですが、どんな鳥かご存知ですか?
ヒクイドリ(カソワリー)は世界で3番目に大きな飛べない鳥。
体の高さは1.5~2mまで成長します(さすが、世界3位!)。

しかも、大きいだけではなくて、恐竜時代を少し思い起こさせるユニークな鳥です。
写真を見ると一目でわかりますが、ヒクイドリの特徴は、体は黒い毛でおおわれていて、首まわりは青がメインですが、赤い部分もあり、キレイなコントラストになっています。
頭にはトサカがあり、目も特徴的。

さらに、足も太く、ツメも鋭く大きいことから、ギネスブックにも登録されています。
世界で1番危険な鳥として!!
 ただ、実際のヒクイドリはそんなに危険ではなくて、人を見ると逃げていきます。
もちろん、幼鳥(子どものヒクイドリ)を連れているヒクイドリに会った場合は攻撃される可能性もあるので注意が必要です。
ちなみに、世界で1番大きな鳥はダチョウ、2番目に大きな鳥はエミューです。

[こに住んでいる?]

ダチョウやエミューが乾燥した大地を好むのと対照的に、ヒクイドリは熱帯雨林に住んでいます。
特に、オーストラリアの熱帯雨林は、ヒクイドリ(サザンカソワリー)の住みかとして重要です。
この熱帯雨林は、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されていて、1億年以上の歴史がある世界最古の熱帯雨林の1つと言われています。

面積は約90万ヘクタールあって、オーストラリアの面積の約0.1%しかありません。
しかし、その0.1%の面積に、多くの生き物が暮らしています。
この地域の熱帯雨林を管理する組織によると、オーストラリアに住む鳥類の50%、哺乳類の36%が住んでいるそうです。
まさに生物の宝庫といえます。

[熱帯雨林に欠かせない鳥]

数多くの動物や植物が熱帯雨林を住みかとしていますが、特に、重要な役割を果たしている動物の1種が、このヒクイドリ。

さて、質問です。

ヒクイドリはどういった役割を果たしているんでしょうか?
ちょっと考えてみてください~。

 ヒントは「ヒクイドリは果実や木の実を食べる鳥」。

 答えは、森を豊かにするのに役立っているのです。
ある研究によると、ヒクイドリは100種以上の植物の果実や木の実などを食べているそうです。

 で、ヒクイドリが移動した先でフンをすることで、そこから新しい木が生えてきます。
そうやって、いろんな場所で生えることによって豊かな熱帯雨林が形成されてきました。

もちろん、植物は自分で種を飛ばすこともありますが、こういうように、動物に運んでもらうことも多いそうです。
動物と植物のちょっといい関係ですね。

[ヒクイドリは絶滅危惧種]

 ヒクイドリは熱帯雨林を維持するために重要な役割を果たしていると書きました。
でも、ヒクイドリは現在、かなり数が減っています。

ヒクイドリは全部で3種類いるのですが、その3種類ともIUCN(世界自然保護連合)のレッドリストに登録されてしまっています。

特に、オーストラリアに住むヒクイドリ(サザンカソワリー)は、オーストラリア国内で絶滅危惧種に指定され、保護の対象となっています。

 それもそのはずで、1999年後半には、オーストラリア北東部の熱帯雨林に住むヒクイドリは900羽まで減ってしまいました(パンダよりも少ない状況!)。

 この地域の熱帯雨林は縦長で、しかも、ところどころが途切れているため、ヒクイドリの移動も簡単ではありません。
 そのため、地域ごとに隔離されているような状況です。

 たとえば、ミッションビーチと呼ばれる周辺にも熱帯雨林が残っているのですが、大人のヒクイドリは40羽ほどしか生き残っていないとも言われています。



 検索していたら情報サイトで知られている『Gigazine』に載っていましたのでこれもコピーしておきます。

Gigazine 2011年02月15日 09時30分48秒
http://gigazine.net/news/20110215_cassowary_alert/

■人間のはらわたを引きずり出すパワーの持ち主、オーストラリアの怪鳥「ヒクイドリ」とは




 今月初めの超大型サイクロン・ヤジ「Yasi」による被害を受けて、生息地を追われたヒクイドリが人を襲う危険があるとして、クイーンズランド州政府は地元住民に注意を呼びかけています。

 2007年には「世界で最も危険な鳥」としてギネスブックに登録されたというこの「ヒクイドリ」とは、一体どんな鳥なのでしょうか?

★詳細は以下から

Australians hit by Cyclone Yasi warned to stay away from deadly giant birds - Telegraph
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/australiaandthepacific/australia/8318367/Australians-hit-by-Cyclone-Yasi-warned-to-stay-away-from-deadly-giant-birds.html

 オーストラリア北部の熱帯雨林に生息するヒクイドリは現生の鳥類のなかでダチョウに次いで大きく、大きいものでは体高約1.9m、体重63kgほどになります。
 その体重を支え時速50kmほどで走ることができるパワフルな脚力で繰り出されるキックは、鋭く硬いスパイクのような長さ12cmのツメもあって、人間や犬、馬などの動物を一撃で倒し内臓を引きずり出すことができるほどの威力と言われています。


●道路を横切るヒクイドリ

 ヒクイドリはダチョウやキーウィと同じ飛べない鳥の仲間古顎類に含まれ、同じオーストラリアに生息するエミューとともにヒクイドリ目を形成します。
 熱帯雨林の減少と移入動物の影響により絶滅の危機に瀕し、オーストラリアでは野生の個体は1000羽ほどしか残っていないと言われています。
 エサは主に果実を食べ、用心深く臆病(おくびょう)な性格なのですが、危険を感じると攻撃的になり、
 「襲われたら襲い返す」
というような気性の荒い一面も持っているとのこと。


●オランダの動物園で撮影されたヒクイドリの親子。
 ヒクイドリのメスは卵を産むと次の繁殖相手を探しにいくため、抱卵も子育てもオスが単独で行うそうです。

 サイクロンにより生息地である熱帯雨林が破壊され、エサとなる果実が木から飛ばされてしまったため、ヒクイドリたちはエサを求めて人間の住む場所までさまよい出てくることが予想されています。
 住宅地への接近を防ぐため政府ではヒクイドリに生息地へ空からの食料補給を計画するとともに、クイーンズランド州北岸のミッションビーチ近辺の住民に対し、「ヒクイドリにエサを与えないように」と注意を呼びかけています。


●「ヒクイドリ出没注意」の道路標識。

 今回のサイクロンで破壊された熱帯雨林が回復するには18カ月かかると試算され、その間に多数のヒクイドリが餓死すると予想されるそうです。
 しかし、一般市民が遭遇したヒクイドリにエサを与えることは、長期的に見るとヒクイドリの存在を脅かすことにしかならないだろうとのこと。 
また、エサを与えようと近づいた際に襲われる危険があるほか、「人間に近づけばエサをもらえる」と学習したヒクイドリが、進んで人間に近づき攻撃するようになるという可能性もあります。

 保護しなければいけない絶滅危惧種であるとともに、人間や家畜に害をなす害獣となりかねないという一面もあるヒクイドリ。
 しかし、ヒクイドリにより人間が殺されたという事例は、これまでに1件、1926年に報告されたのみとのこと。
 当時16歳のフィリップ・マクリーンという名の少年が、兄弟とともにヒクイドリを殴り殺そうと攻撃したところ、ヒクイドリは応戦、フィリップ君に突進して突き倒し、鋭いツメで首を切り裂いたそうです。




[ケアンズの野鳥]



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ムナジロクロサギ Pied Heron

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 サギをもう一種。
 「ムナジロクロサギ Pied Heron」
 オーストラリア北部とニューギニア南部にのみ生息するサギ。

 
 
 
 
 
 ●ムナジロクロサギ Pied Heron




Wikipediaから。

ムナジロクロサギは、モンスーン気候の北オーストラリア沿岸地域、及びワラセアやニューギニアの一部で見られるサギの一種。


全長43~55センチ(17~22インチ)程になり、羽、胴体、トサカの付いた頭はダークスレートグレーで、喉と首は白い。
体重は225~280グラム(8~10オンス)で、オスの方がメスよりも重い。
湿地や湿った草原に生息し、昆虫、カエル、カニ、魚や他の小さな水生動物を食べます。
昆虫はエサの中で最も重要なものである。





 図鑑から。

 
 






ムナジロクロサギ Pied Heron
http://interesting.world.coocan.jp/hphp/b/kbpc/i/i-0830.htm



ムナジロクロサギ(Pied Heron:胸白黒鷺)です。
コウノトリ目サギ科の鳥で、43-55cmです。
オーストラリア北東部の海岸に近くに分布しています。
水辺や湿地の植物の多いところに生息します。
頬から胸にかけて真っ白で、嘴が黄色いのが特徴です。後ろ髪が長く伸びていますが、これは繁殖期の特徴らしいです。


 
 
 





[ケアンズの野鳥]



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オオリュウキュウガモ Wandering whistling duck

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オシドリと一緒にいるのが「オオリュウキュウガモ Wandering whistling duck」


Wikipediaによれば、

リュウキュウガモ (琉球鴨、学名 Dendrocygna javanica) は、カモ目カモ科に分類される鳥類の一種。
名前の由来は、琉球の鴨の意。
英名 Lesser Whistling Duck

インド・東南アジアでは留鳥で、普通に見られる。中国南部や台湾には夏鳥として飛来し繁殖する。
日本では、かつてその名のとおり琉球諸島に留鳥もしくは夏鳥として分布しており分布地の北限であったが、1963年の慶良間列島での観察例を最後に記録が途絶えていた。
しかし、1999年に西表島で2羽観察された。

全長41cm。
カモ類としては小型である。
全体に赤褐色で頭から背中にかけては濃い褐色または灰褐色。
頸と足が長く、飛翔時に足が尾を越えることで、他のカモと区別できる。

湖沼、湿地、マングローブの生えた河川に生息する。
単独、または小さな群れを作って生活している。
食性は主に植物食。穀物類を好んで食べる。
繁殖形態は卵生。
灌木や樹上に営巣するが、カラス、サギなどの古巣を利用することもある。産卵数は6-8個で抱卵日数は約28日である。
「フィー、フィー」と鳴く。


このリュウキョウガモの大型版が「オオリュウキュウガモ 大琉球鴨:Wandering whistling duck」である。


注].非常に映像が悪いのだが?

日本語Wikipediaには掲載はない。
Wikipediaから。

Wandering Whistling Duck
From Wikipedia, the free encyclopedia

The Wandering Whistling Duck (Dendrocygna arcuata) is a species of whistling duck. They inhabit tropical and subtropical Australia, the Philippines, Borneo, Indonesia, Papua New Guinea and the Pacific Islands.




オオリュウキュウガモは琉球カモの一種種である。
熱帯および亜熱帯オーストラリア、フィリピン、ボルネオ島、インドネシア、パプアニューギニア、太平洋諸島に生息している。

大きさは高さ54〜60センチメートル。
重量は平均750グラムです。
主に草、waterlillies、水草など、時に昆虫や水生脊椎骨をエサにしています。



日本語の解説を載せてみます。

オオリュウキュウガモ(Wandering Whistling Duck:大琉球鴨)
http://interesting.world.coocan.jp/hphp/archive/ntop/cho/2011/i-20110316.htm




オオリュウキュウガモ(Wandering Whistling Duck:大琉球鴨)です。
カモ目カモ科の鳥で、全長40-45cmです。
オーストラリア北部、ニューギニアからフィリピンにかけて分布しています。
他の鴨類のようにガーガーとうるさく鳴かないで、小さな声で笛を吹くように鳴くので、その鳴き方が英名の元になっています。
琉球の鴨ということでリュウキュウガモの仲間にリュウキュウと名付けられていると思いますが、沖縄でもリュウキュウガモの仲間はほとんど見られません。


大きさ「40-45cm」というのはリュウキュウガモで、 オオリュウキュウガモは50cm以上になります。

 youtubeを載せておきます。

Wandering Whistling Duck (Dendrocygna arcuata) at Fogg Dam, NT, Australia.mp4
http://www.youtube.com/watch?v=YShJt-pFVLk

Wandering Whistling Duck
http://www.youtube.com/watch?v=MuKhGKn0gjQ
 』



[ケアンズの野鳥]



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シロガシラサギ White necked Heron

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●シロガシラサギ White necked Heron


バードワールドで会ったサギを2種類載せます。
同じ「シロガシラ:白頭」でも今度はハトではなくサギです。
別名「Pacific Heron」とも言います。



Wikipediaの説明はこれだけ。

White-necked Heron
From Wikipedia, the free encyclopedia

The White-necked Heron (Ardea pacifica), also known as the Pacific Heron, is found throughout New Guinea and Australia, except for the most arid regions, and is a vagrant to New Zealand.
It is a large, robust looking heron, with dark slaty wings and body, and white head and neck. Its habitat mainly comprises freshwater wetlands and wet grasslands. It feeds on fish, frogs, insects and reptiles. It nests in dead or living trees associated with freshwater wetlands.
Widespread throughout its large range, the White-necked Heron is evaluated as Least Concern on the IUCN Red List of Threatened Species.

ホワイトネックドヘロンあるいはパシフックヘロンとよばれているこのサギは乾燥地帯をのぞいてニューギニアならびにオーストラリアの全域でみられます。またニュージーランドでも観察できます。
大きく頑強なサギで、黒っぽい灰色の羽とボデイで、首と頭部は白です。
生息地は主にきれいな水のある湿った草地です。
魚、カエル、昆虫あるいは爬虫類などをエサとしています。
巣はきれいな水のある湿地の枯木あるいは生木などに作ります。
広い範囲にわたって生息していますが、このサギはIUCNレッドリスト絶滅危惧種の軽度評価がなされています。




図鑑から。





【参考】
 この鳥、約一年後にゴールドコーストでも出会いました。
 当然、こちらは檻の中ではなく、野生のものです。



一緒に映っているのは最も美しい鳥として知られているご存知「オシドリ:Mandarin Duck」 。
だだ、この鳥はその名のとおり中国原産でオーストラリアには生息していません。






 Wikipediaから。

オシドリ:鴛鴦は、鳥綱カモ目カモ科オシドリ属に分類される鳥類。
英名:Mandarin duck

大韓民国、中華人民共和国、朝鮮民主主義人民共和国、日本、ロシア南東部、台湾に分布する。
日本では北海道や本州中部以北で繁殖し、冬季になると本州以南(主に西日本)へ南下し越冬する。
イギリスなどへ移入・定着。

生態:
渓流、湖沼などに生息する。
上高地周辺の水辺でも見られる[7]。水辺の木陰を好み、開けた水面にはあまり出ない。
木の枝に留まることもある。
食性は植物食傾向の強い雑食で、水生植物、果実、種子、昆虫、陸棲の貝類などを食べる。
陸上でも水面でも採食を行う。
繁殖形態は卵生。
4-7月に山地の渓流や湖沼の周辺にある地表から10メートル以上の高さにある大木の樹洞に巣を作り(まれに地表に作ることもある)、9-12個の卵を産む。
メスのみが抱卵し、抱卵期間は28-30日。
雛は孵化してから40-45日で飛翔できるようになる。
厳冬期には数十羽から数百羽の群れをつくることもある。

人間との関係:
仲が良い夫婦を「おしどり夫婦」と呼ぶが、生物学的に、本物のオシドリは、冬にごとに毎年必ずパートナーをかえる。
オシドリに限らずカモ科鳥類は、すべて、必ず毎年パートナーをかえ同じオスと二年以上過ごすことは絶対ない。
抱卵はメスのみが行う。
育雛も夫婦で協力することはない。
小林一茶が『放れ鴛一すねすねて眠リけり』と詠んだように、多くの句で詠まれている。
和名のオシは「雌雄相愛し」に由来すると考えられている。
漢字標記は鴛が本種のメス、鴦が本種のオスを指す。
雌雄の仲が良いと考えられ、本種を用いた夫婦の仲が良いことを指すことわざとして「鴛鴦契」「鴛鴦偶」などがある(中国では・鳥類雌雄の為、メスが先でオスが後。鳳凰も同じ)。
2011年4月現在、日本の普通切手の50円に採用されている。




[ケアンズの野鳥]



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2012年10月29日月曜日

シロガシラカラスバト White-headed Pigeon

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● シロガシラカラスバト White-headed Pigeon


 バードワールドのオーストラリア原産のハトをもう一つ。

 Wikipediaから抜粋で。

シロガシラカラスバト White-headed Pigeon

オーストラリアの東海岸を原産とするドバトである。
クックタウンからクイーンズランド州南部にニューサウスウェールズ州にかけてのみ生息地している。
亜熱帯雨林、潅木、水路や街路樹にいる。
オーストラリアの植民地化以来、その数は減少している。
シロガシラ鳩の巣は、一般的に細い小枝で作られる。
卵は1つ産み、クリームホワイト色をしている。
繁殖は10月から12月いっぱいである。
ハトの大きさは41から38センチ(15.2〜16.4インチ)くらい。
頭は白で、胸は光沢している。
翼と尾は黒。
くちばしは、黄色がかった先端を持つ赤。
目の周りと脚は赤く、目は淡いオレンジ色や黄色。
幼鳥時は灰色のトサカと胸を持っています。
このハトは、多くの場合、単独か、ペアか、または小さな群れで発見されている。
彼らは非常に静かなハトでらう。
だが、その飛行は迅速かつ直接的です。
シロガシラハトは果物を餌に、あるいはトウモロコシのような落ちた穀物などを食べます。

 


 図鑑から

 
 


 解説によると非常に優しい鳥で、オーストラリアの東海岸のみに生息しているようです。



[ケアンズの野鳥]



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